極限の状況で選択を迫られたとき……
あなたは愛する人に触れられますか?
映画『感染列島』をU-NEXTで視聴したので感想を書いていきます。
今では他人事じゃない「ウイルス感染」をテーマに描かれる作品ですね!
- 2009年に公開されたサイエンス・フィクション映画
- 監督・脚本は瀬々敬久
- ウイルス感染をテーマに世界中に広がるパンデミックを描いた作品
映画『感染列島』のネタバレも含みますので、未視聴の方はご注意ください。
映画『感染列島』あらすじ
正月明けの市立病院に、ひとりの急病患者が運び込まれてきた。
救命救急医が診たのは全身感染!
ワクチンが通用しないウイルスを前に病院はパニック状態。
人類は、恐るべき速度で広がる「パンデミック」に終止符を打つことはできるのか――。
キャストと登場人物
- 松岡剛:妻夫木聡・救急救命医
- 小林栄子:檀れい・WHOメディカルオフィサー
- 三田多佳子:国仲涼子・看護師
- 三田英輔:田中裕二・多佳子の夫
- 真鍋秀俊:山中聡・ウイルスの第一感染者
- 真鍋麻美:池脇千鶴・秀俊の妻
- 立花修治:嶋田久作・麻美の父
- 鈴木浩介:カンニング竹山・フリーのウイルス研究者
- 高山良三:金田明夫・感染対策の主任
- 神倉章介:光石研・養鶏業を営む父親
- 神倉茜:夏緒・章介の娘
- 本橋研一:太賀・茜の彼氏
- クラウス・デビット:ダンテ・カーヴァー・WHO事務局医師
- 安藤一馬:佐藤浩市・救急救命医(友情出演)
- 仁志稔:藤竜也・獣医学教授
『感染列島』ネタバレ感想
「熱はありませんか?」
WHOとして働く栄子は、フィリピンのある村で救急活動をしていた。
「まずいぞ、鶏を持って町へ向かった男がいる」
新型インフルエンザが流行した3ヶ月後の日本では……
東京都の養鶏場で新型インフルエンザが発生!
松岡が働く病院では急病の患者が吐血。
救命医の安藤は「血」を浴びてしまう!
- 最初の第一感染者を診察したのは救命医の松岡(妻夫木聡)
- 感染者から血を浴びてしまった救命医は安藤(佐藤浩市)
「マスクとゴーグル、感染するぞ!」
先日、松岡が軽いインフルエンザと診断した「第一発見者」は助からなかった……。
病院では安藤が感染、日本中に新型インフルエンザのニュースが流れ始めた。
「家の鶏が悪いってまだ決まってない」
国による検査が始まり、養鶏場の娘・茜は学校でいじめにあってしまう。
今、この作品を観るとリアリティーを感じてゾクッとしますね。
広がるパンデミック
「院内感染の可能性があります!」
病院内はあっという間に感染者でいっぱいになってしまう。
緊急事態の病院にWHOメディカルオフィサーの栄子が応援にくる。
「最初に患者と接触された医師は?」
救命医の松岡と栄子は知り合いのようだ。
- それは何か
- それは何をするのか
- それはどこから来たのか
- それをどう殺すのか
「自分の番だと死ぬのが怖いんだ」
救命医の安藤も助からなかった、現場には無力感だけが募っていった。
それは何か、何をするのかの言葉が重いですね。
新たな協力者
広がるパンデミックに日本中が混乱し、インフルエンザ薬「タミフル」も効かない。
「申し訳ないです、許してください」
養鶏場を営む神倉は頭を下げる。
「誰かいたぞー」森の中からは不審な人影が……松岡が追いかける!
おれに検体を回せば、ウイルスを証明してやると話すフリーの研究者だった。
新型インフルエンザじゃない……!?
松岡とWHOの栄子はそう考え、病院内から協力してくれるスタッフをさがす。
お願いします、力を貸してください
栄子の真剣なメッセージはスタッフに届き、全員が手を上げてくれる。
緊急時にスタッフ全員が協力してくれるシーンは熱いですよね!
ウイルスの謎と真実
「ごめん、そっちに行けない」
養鶏場の娘・茜の彼氏の研一は家族と一緒に避難することに。
「お父さん、お父さん……」
- 感染を防ぐために人の行動を制限、都市も封鎖された。
- 茜の父・章介は自分を責めて首を吊ってしまう。
このウイルスは新型インフルエンザじゃない!
養鶏場のせいじゃなかった……!
WHOの発表により明らかになった事実。
「ふざけんな、何がWHOだ!」
最前線でウイルスと闘う医師からも、もう限界の声が多く上がった。
日本を襲う未知のウイルスは「ブレイム」と呼ばれるようになっていた。
松岡と栄子は、病院から突然いなくなった「第一感染者」の妻が何かを知っているはずと捜索を始める。
「父は東南アジアで医者をしています」
咳をしていた父親は一泊で日本を離れ、それから日本中に感染が広がった。
責任を取ってしまった養鶏場の父親が切ないですね~。
広げるつもりがなくても広がっていくウイルスは脅威ですよね。
命の選別
医療現場では呼吸器が不足していた。
医師たちは、外せば命が失われる現場に「生かす人」を選ぶしかなかった。
「もうダメだ、できない……」
覚悟を決めて選別しても、失われていく命の多さに誰もがあきらめかけていた。
お願いします、ウイルスを見つけてください。
松岡は最後の可能性にかけてフリーのウイルス研究者・鈴木に検体を託す。
「可能性はわずかじゃない、100%だ」
感染源を特定するため、仁志先生と松岡は東南アジア・アボンへと向かう。
- 東南アジア・ミナス島にある養殖エビの加工場。
- 森に木材を取りに行った男から感染は島へと広がった。
養殖企業の隠蔽によりウイルス感染は隠され、ミナス島は見捨てられていた。
カンニング竹山がちょっとカッコいい役(笑)
命を選別する場面は、きっと今も現実世界で起きていますよね。
あきらめない最後の治療法
「見つけた、見つけたぞー」
フリーの研究者・鈴木がウイルスを特定、仁志先生も島でウイルス分離を発見する。
仁志先生が亡くなった知らせが届く。
もし……この世界が元のように平和に戻ったら栄子に会いに行く!
「松岡先生、長野からテレビ電話が!」
パソコンに映し出されたのは感染した栄子の姿「新しい治療法」を試してみると。
ウイルス感染から「助かった人の血」を輸血する血清療法が茜にも試される。
「この顔が好きだった……」
松岡は栄子の最期を看取り、彼女の弟が好きだった言葉を思い出す。
たとえ明日地球が滅びるとも、今日君はリンゴの木を植える。
「君はリンゴの木を植えたよ」
栄子が最後に、命をかけて試した治療法はウイルス感染から日本を救った――。
名言を残して去る、栄子先生はまさに英雄でしたね!
『感染列島』感想まとめ
未知のウイルスにもあきらめずに立ち向かう医師たちの勇気の物語でした!
2009年に公開された映画ですが、今こそ観るべき作品だったと思います。
当時、観たときには「ほ~ん」みたいな感想だったのは内緒(笑)
「もしかしたら」の気分で観ると、違った景色が観れるかも……の作品ですね。
「マルティン・ルターの名言」
たとえ明日世界が滅亡しようとも、今日私はリンゴの木を植える。
たとえ世界が滅びても「今日を楽しむ」「未来の希望を育てる」という解釈をしています。
変わらない若さの妻夫木聡さんと、美貌も変わらない檀れいさんのダブル主演作。
パンデミックや混乱時の予習にもいい作品ですよ♪
それではまた次回お会いしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。